WCS (Wildlife Conservation Society)
WCSの活動の歴史は古く、世界中の野生動物や原生自然を守るために、1895年にアメリカのニューヨークにあるブロンクス動物園において始まった。現在も本部はニューヨークのブロンクスにあり、アフリカやアジア、ラテン・アメリカ、北アメリカなど世界の53カ国において、科学的な調査に基づいた保全活動や環境教育などを行っている。
WCSはコンゴ共和国やガボンなど、中央アフリカにおいていくつかのプロジェクトを行っているが、カメルーンにおいてはヤウンデにオフィスがあり、5つのプロジェクトを行っている(project とdirectorは以下参照)。ヤウンデのオフィスでは、責任者(country director)であるR. C. Fotso氏や、プログラム・マネジャーであるG. G. B. Kombele-Spinhovenを含む8名のスタッフが働いている。
生物多様性を維持しつつ住民にも経済的な利益を還元することを目的として、バン・ジェレム(Mbam & Djerem)国立公園や、バニャング-ボー(Banyang-Mbo)野生動物サンクチュアリの周辺エリアに住む地域住民を対象にした環境教育が行われている。また、南西部のクロスリバー沿いにあるタカマンダ、モネ、ブル(Takamanda, Mone & Mbulu)などの森林保護区においては、新たな国立公園設立にむけて、ゴリラのモニタリング調査や地域住民を対象にした環境教育が行われている。さらに、ナイジェリアとカメルーンの国境地域や、マコー(Makor)やタベネ(Tabene)一帯において野生動物の違法売買を取り締まっている。また、今後、特に鉄道による獣肉輸送の取り締まりを強化しようとしている。なお、東部州における保護計画及びそれに関連する調査活動についても、1990年代までは盛んにおこなっていたが、最近では、WWFが活動を引き継いでいる。
プロジェクトとディレクター
●「バンとジェレム国立公園プロジェクト」 Dr. F. Hiol Hiol
●「クロスリバー・ゴリラ・プロジェクト」J. Sunderland-Groves
●「バニャング・ボー野生動物サンクチュアリー・プロジェクト Dr. T. Sundrla
●「カメルーン・ナイジェリア、トランスフロンティア・プロジェクト」 Dr. T. Sundrland
●「鉄道による獣肉輸送に関するプロジェクト」Dr. R.C. Fotso country
[WCS Cameroonのヤウンデオフィス]
WILDLIFE CONSERVATION SOCIETYB.P. 3055 MESSA, Yaounde CameroonTel/ Fax: (237)-220-26-45