第85回 大野市の火山地形と気候#2
趣旨
福井県大野市は、日本海沿岸から九頭竜川を遡った大野盆地に位置し、冬期に豪雪をみる日本海側気候に属します。今回フィールドとする大野市六呂師高原は、大野盆地より高い標高に位置しより積雪量の多い地区ですが、この高原は、大野市東部に位置する経が岳の噴火に伴い形成されたものでした。今回の実習では、火山活動に伴う地形形成について学ぶとともに、標高差により生じる降雪の違いについても学びます。
案内者
井出 健人(京都大学文学研究科M1)
野外実習の概要
- 日時
- 2013年2月22日(土)〜2013年2月23日(日)
- 場所
- 大野市六呂師高原ほか
- 参加者
- 5名 (院生3[文1;AA研2]、 教職員など2 [AA研1;農OB1])
- 行程
- 2月22日
- 越前大野駅集合
- 宿泊施設「奥越前まんまるサイト」に移動。
- 六呂師高原の巡検 雪原、火山噴出物などを見学
- 入浴・夕飯
- ミーティング
- 2月23日
- 起床・朝食・掃除
- 六呂師高原の地形地質・植生に関する解説
- 越前大野駅にて解散
報告
「第85回 大野市の火山地形と気候」の続き
火山岩質の土壌は水はけがよいため、畑や牧草地などに使われています。とは言え豪雪地帯ですので、冬は牧舎飼いです。写真奥に牧舎が見えます。
この日は好天にも恵まれました。
夜は受け入れ施設の方も交えつつ鍋をいただきました。大野の多様な自然環境をネタに話が弾みます。
2日目は地元の学校の先生に、六呂師高原の植生についてのお話を伺いました。
写真は、経ヶ岳の噴火の噴石などに由来する「伏石(ぶくいし)」という火山岩質の大岩です。六呂師にはいたるところにこの伏石があります。よじ登ろうとしている人間と比べると、その大きさがよくわかります。
恒例の記念撮影です。好天に恵まれ、よい実習となりました。
京都大学自然地理研究会
本サイト掲載の文章と写真の著作権は各執筆者と撮影者に、また人物写真の肖像権は被写体にあります。商用・非商用を問わず、あらゆるコンテンツの無断使用・転載を禁じます。画像の無断ダウンロード等も禁じます。 お問い合わせ:spg.kyoto[at]gmail.com
Copyright © 2011 自然地理研究会 All Rights Reserved