第120回「京大周辺の自然観察:大文字山と東山連峰」
要旨
大文字山を舞台に植生と地形・地質という複数の面から身近なフィールドで自然観察を行いました。身近な里山の植物についての基本的な実習や、京都盆地を取り巻く山並み、とりわけ東山連峰についても概観していきました。
案内者
重永瞬(文学研究科) 伊藤駿介(工学研究科) 川合周(文学研究科) 清池祥野(アジア・アフリカ地域研究研究科)
野外実習の概要
- 日時
- 2022年4月24日(日)
- 場所
- 京都府京都市左京区 大文字山
- 参加者
- 24名(学部生12名[文6,工2,教育1,法1,理1,奈良大1] 院生9名[文5,AA3] 研究員1名 教員1名 中学生1名)
- 行程
- 9:30 白川今出川交差点南西角(趣旨説明・自己紹介)
10:00 銀閣寺横登山口から登山 適宜植生や地形に関するレクチャー
11:30 「大」の字の火床 地形に関するレクチャーと休憩
12:00~13:00 下山 哲学の道を南下
13:00~14:00 熊野若王子神社にて昼食・休憩
14:00~15:00 出町柳までバス移動
15:00 出町柳周辺の地形に関するレクチャー
15:30~ 鴨川の土手で懇親会
報告
雨の降る中でのスタートになりました。
花崗岩についての説明です。触ると簡単に崩れます。
伝染病によるナラ枯れの実態を目の当たりにしました。官民による対策、再生が試みられていますがシカの食害も深刻だといいます。
火床では送り火の歴史や継承について学びました。山によって継承のされかたに違いがあるそうです。
普段は天王山まで展望できますが、今回は麓の吉田山さえも霧がかって見えました。別世界に来たようでこれもまた一興。
当初は頂上まで向かう予定でしたが、変更して下山することに。
下山中、頁岩の説明。頁(ページ)のように薄くはがれるのが特徴です。
鹿ケ谷へ下山し、熊野若王子神社にて昼食休憩。
出町柳に移動。ようやく雨も上がりました。あいにくの雨ではありましたが、充実した野外実習になりました。
京都大学自然地理研究会
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