第114回「琵琶湖疏水の歴史と周辺の地形」

 要旨

 新型肺炎感染拡大のため,2月から自然地理研究会の活動を自粛してきました。本来ならば4月に京都大学周辺の自然観察を目的として大学近辺の山に登るのですが、気温が高くなることが予想されるため、今回の巡検では琵琶湖疏水を歩きます。

 案内者

神品芳孝(京都大学大学院文学研究科),伊藤駿介(京都大学工学部),清池祥野(京都大学文学部)

 野外実習の概要

日時
2020年7月12日(日)
場所
滋賀県大津市、京都府京都市
参加者
16名(学部生10[文8、工2]、院生5[文3、ASAFAS 2]、教職員1[文1])
行程
地下鉄三条京阪改札前(集合,趣旨説明)→琵琶湖疎水取水口と三井寺にて,琵琶湖の地形の解説→皇子が丘公園にて昼食→インクラインと南禅寺にて,京都市の近代化について解説→琵琶湖疏水記念館にて,疏水の歴史を解説→銭湯(柳湯)に入浴→鴨川河川敷にて簡単な打ち上げ

 報告

琵琶湖疏水は滋賀県の琵琶湖から京都を結ぶ人工運河です。まずは地下鉄三条京阪駅に集合し,琵琶湖疏水取水口のある大津側へ向かいました。取水口からすぐ近くの大津閘門にて,明治期の建築技術の高さについて学びました。

ソーシャルディスタンスを保ちつつ,三井寺境内へ向かいました。

三井寺境内からは琵琶湖を一望できるため,琵琶湖の成因の一つである断層について学びました。境内では記念撮影も行いました。

当初の予定では,天候の急変も考えられたため,付近の食堂にて昼食を摂ることを考えていましたが,天気が良かったため,皇子が丘公園まで歩き,公園で昼食を摂ることにしました。

大津京駅から,JRと地下鉄を乗り継いで蹴上のトンネル出口とインクラインに行きました。

インクラインを通り,南禅寺を目指します。途中にある“ねじりまんぽ”は強度計算を行った結果,“ねじらなくてもよいまんぽ”であることを学びました。

水路閣へ行きました。ここでも記念撮影を行いました。テレビドラマにもよく登場する光景です。

わきの道を上まで登り,水路を観ることができました。

南禅寺の近くにある疏水記念館にて,一日を通して学んだ内容の復習を行い,近くの銭湯に入り,風通しの良い鴨川河川敷にて簡単な打ち上げを行い解散しました。梅雨の時期であるため,悪天候が心配されましたが,当日だけは天気も良く,絶好の実習日和だったと思います。新型肺炎のため,今まで通りには外に出歩くことができない時期ではありますが,このように実習を行うことができてよかったと思います。みなさまお疲れさまでした。

京都大学自然地理研究会

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