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京都大学大学院アジア・
アフリカ地域研究研究科
京都大学
京都大学
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スペーサー

島田 周平 名誉教授 Shuhei Shimada


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アフリカで多く見られる国内の政治的経済的対立を,地域構造の変化に関連した地域間対立の問題として考察してきた。最近では,これらの対立を引き起こす基底的要因の一つであり,特にトリガーとしても重大な意味をもつ,食料生産の危機や小農社会の脆弱性といった問題について研究を進めている。アフリカ小農社会が持っている危機回避,脆弱性緩和機能の解明を通じて,新しい地域発展の可能性を探る。このような研究にとってpolitical ecology論は極めて有効であると考えている。

専門分野 / 研究課題 / キーワード

ナイジェリア研究 / ポリティカル・エコロジー論 / 脆弱性、アフリカの地域紛争

経歴

富山県生まれ
1967年 富山県立高岡高校卒業
1971年 東北大学理学部地理学科卒業
1971年 アジア経済研究所調査研究員(アフリカ地域研究)
1984年 東北大学理学部 助教授
1988年 立教大学文学部 助教授、教授
1989年 理学博士(東北大学) 1992年 東北大学大学院理学研究科 教授
1997年 京都大学大学院人間・環境学研究科 教授
shimada

所属学会

日本地理学会
人文地理学会
経済地理学会
日本アフリカ学会
環境社会学会 国際開発学会
国際地域開発学会

著書・編著書
  • 島田周平 2007 『現代アフリカ農村-変化を読む地域研究の試み-』古今書院 182p
  • 島田周平 2007 『アフリカ 可能性を生きる農民』 京都大学学術出版会 270p
  • Shimada, Shuhei 1995 Agricultural production and environmental change of Dambo - a case study of Chinena Village, Central Zambia -, ed. by S. Shimada, Institute of Geography, Faculty of Science, Tohoku University, 125p
  • 島田周平 1992 『地域間対立の地域構造-ナイジェリアの地域問題-』大明堂 237p
論文等
  • 島田周平 2017「アフリカにおけるグローバル化を考える: ナイジェリアの紛争から考える」(遠藤貢、関谷雄一編『社会人のための現代アフリカ講義』東京大学出版会.pp. 219-242.)
  • 島田周平 2009「アフリカ農村社会の脆弱性分析序説」 日本地理学会 E-Journal GEO Vol.3(2) pp.1-16.
  • 島田周平 2009「アフリカの民族問題と新しい地域紛争」 『歴史と地理』 No.623, pp.43-50.
  • 島田周平他 2008 座談会「総特集アフリカ−〈希望の大陸〉のゆくえ」 (遠藤貢、落合雄彦、島田周平、高橋基樹、松田素二 (2009) 「アフリカの変容−都市・農村から国家まで」(『地域研究』 9-1, p.22-45.)
  • 島田周平 2008「生態システムと社会システムの非対称的関係性とレジリエンス研究」(梅津千恵子編 『社会・生態システムの脆弱性とレジリアンス』 総合地球環境学研究所 平成19年度PR研究プロジェクト報告 pp.205-211.
  • 島田周平 2008「ナイジェリアの政治を地域問題からみる−新しい地域紛争の理解のために−」(池谷和信、武内進一、佐藤廉也共編 『朝倉世界地理講座12:アフリカⅡ』 朝倉書店 885p.)pp.761-769
  • 島田周平 2007「脆弱性の視点からアフリカ援助を考える」 『学士会会報』 2007-V(866号)、pp. 21-26.
  • 島田周平 2007「アフリカ農村の日常的環境問題」(池谷和信、武内進一、佐藤廉也共編 『朝倉世界地理講座12:アフリカⅡ』 朝倉書店 ) pp.28-38
  • 島田周平 2007「中・南アフリカ」(河上税、田村俊和編著 『日本から見た世界の諸地域−新版世界地誌概説−』 原書房 204p.) pp.76-96
  • 島田周平 2007「アフリカですすむ市場の自由化と民主化の影響」 漆原和子他篇『図説世界の地域問題』 ナカニシヤ出版 pp. 36-37
  • 島田周平 2007「アフリカにおけるHIV/エイズ拡大の社会的影響」 漆原和子他篇『図説世界の地域問題』 ナカニシヤ出版 pp. 38-39
  • 島田周平 2007「社会的脆弱性の分析試論」 (梅津千恵子編 『社会・生態システムの脆弱性とレジリアンス』 総合地球環境学研究所 平成18年度PR研究プロジェクト報告 pp.112-122.
  • 島田周平 2007「アフリカ小農にとっての換金作物生産を考える-ザンビアにおける小農生産の事例から-」 (池野旬編『東アフリカ諸国のコーヒー産地をめぐる地域経済圏に関する実証的研究』 平成16-18年度科学研究補助金[基盤研究(A)]研究成果報告書 pp.175-191.
  • 2島田周平 2007「中・南アフリカ」(河上税、田村俊和編著 『日本から見た世界の諸地域−新版世界地誌概説−』 原書房 204p.) p.76-96
  • Shimada, S. 2006 How can we perceive social vulnerability: Rethinking from a case study on the impact of infectious disease on agricultural production in Zambia, (in 'Vulnerability and resilience of social-ecological systems' FY2005 FS Project Report, Research Institute for Humanity and Nature, Kyoto, pp.41-55)
  • 島田周平 2006「一つの村から見えるもの」 『アフリカレポート』 No.43 巻頭言 p.2
  • 島田周平 2006「アフリカ農業の新方向をめぐって」 『国際農林業協力』 Vol.29, No.1 巻頭言 p.1
  • 島田周平 2005「[過剰な死]が農村社会に与える影響」高梨和紘編 『アフリカとアジア−開発と貧困削減の展望−』慶應義塾大学出版会, pp.89-114
  • 島田周平 2004 書評:杉村和彦著(2004)「アフリカ農民の経済−組織原理の地域比較」『文化人類学』 69-3, pp. 460-465.
  • 島田周平 2003 (編著)『アフリカの農村貧困問題に関する社会経済史的研究』 平成12年度-14年度科学研究費補助金研究成果報告書 228p.
  • 島田周平 2003「アフリカの「日常的環境破壊」−農民が直面している環境問題」『地理』48-10, pp.48-57.
  • Shimada, S. 2003 The impact of HIV/AIDS on agricultural production in Zambia, African Geographical Review, 22, pp. 73-78.
  • 島田周平 2003 Impact of infectious disease on agricultural production in Zambia: dispersion of vulnerability through a mutual help system (島田周平編 『アフリカの農村貧困問題に関する社会経済史的研究』 平成12年度-14年度科学研究費補助金研究成果報告書 228p.)  pp.197-213.
  • 島田周平 2003「アフリカの村で考える環境問題」(フォーラム) 『人文地理』 55-2, pp.89-91.
  • 島田周平 2003 「移住農民の生き方—ザンビアの村に住むジンバブウェ農民の戦略—」 『アフリカの力』京都大学
  • 島田周平 2003『高校生の地理A−くらし・世界・未来−』高等学校地理歴史科用教科書 帝国書院(主として第3部 宇宙船地球号にのって−地球的課題−担当)
  • 島田周平 2002「森とサバンナ−アフリカの農業−」 『NHK教育セミナー:世界くらしの旅2002年度』 日本放送出版協会 p.12.
  • 島田周平 2002「ザンビアにおける移住農民の悩みと対応」(小倉充夫編 『南部アフリカにおける地域的再編成と人の移動』 1999年度−2001年度科学研究費補助金研究成果報告書 津田塾大学)pp.13-30.
  • 島田周平 2002「サヘルの農民の知恵と砂漠化」 『地理・地理資料』 2002-8, p.24.
  • 島田周平 2002「サヘルの旱魃」 『地理・地理資料』 2002-8, p.22-23.
  • 島田周平 2002「アフリカの村で考える環境問題」『地理学−21世紀の世界へ−(人文地理学会公開セミナー)』 pp.49-55.
  • 島田周平 2001「「モシ農村のポリティカル・エコロジー」 『アジア・アフリカ地域研究』 1, pp.21-36.
  • 島田周平 2001(共著)「中・南アフリカ」(河上税、田村俊和編著 『日本から見た世界の諸地域−世界地誌概説−』 大明堂 196p.)pp.73-90.
  • Shimada, S. 2001 Coping with uncertainty: Change in agricultural production system of African peasant farmers, (Developing sustainable rural systems ed. by K. Kim et al., Pusan Korea) pp.45-53.
  • 島田周平 2001「アフリカ研究におけるポリティカル・エコロジー論」 『人文地理』53-5, pp.95-97.
  • 島田周平 2001「偏光顕微鏡にこと寄せ地域研究を語る」『地域研究スペクトラム』 6, pp.46-49.
  • 島田周平 2000 書評:高根務著「ガーナのココア生産農民−小農輸出作物生産の社会的側面」『アフリカ研究』56、pp.86-91.
  • 島田周平 2000『アフリカ小農および農村社会の脆弱性増大に関する研究』 平成9年度−11年度科学研究費補助金研究成果報告書 229p.
  • 島田周平 1999『アフリカの農業生産の危機に関する研究−脆弱性増大の視点から−』平成9年度−10年度科学研究費補助金研究成果報告書 74p.
  • 島田周平 1999「アフリカ農民像の再検討−農民による環境破壊の原因に関する一考察−」(演旨) 『季刊地理学』 51-3, pp.224-225.
  • Shimada, S. 1999 A study of increased food production in Nigeria: The effect of the Structural Adjustment Program on the local level, African Study Monographs, 20(4), pp.175-227.
  • 島田周平 1999「ナイジェリアの社会福祉−農村部における社会福祉−」(『世界の社会福祉』 第11巻 労働旬報社) pp.1-33.
  • 島田周平 1999「新しいアフリカ農村研究の可能性を求めて−ポリティカル・エコロジー論との交差から−」 (池野旬編『アフリカ農村像の再検討』 アジア経済研究所)pp.205-254.
  • 島田周平 1998「ナイジェリア農業研究の新しい地平−ポリティカル・エコロジー論の可能性をめぐって−」(池野旬編『アフリカ農村変容とそのアクター』 アジア経済研究所) pp.1-29.
  • 島田周平 1997「アフリカ地域研究法」(藤原健蔵編著 『地域研究法(総観地理学講座2)』第7章)pp.114-130.
  • 島田周平 1997「アフリカにおける農村の実態と展望−構造調整下で進行していることを中心として−」『熱帯農業』 Vol.41 Extra issue 1, pp.121-125.
  • 島田周平 1997「人口大国ナイジェリアの謎」『統計』 48巻3号 pp.17-23.
  • 島田周平 1996「ナイジェリアの経済変化と食糧生産」(細見真也・島田周平・池野旬編『アフリカの食糧問題−ガーナ・ナイジェリア・タンザニアの事例−』アジア経済研究所 239p.)pp.85-149.
  • Shimada, S. 1996 Sustainability and vulnerability of African peasant farmers, Proceedings of the Tsukuba International Conference on the Sustainability of Rural Systems (held at Tsukuba on19-26 August 1995), University of Tsukuba, pp.374-378.
  • 島田周平 1995「熱帯地方の環境問題を考えるための新視角−脆弱論とポリティカル・エコロジー論−」(田村俊和・島田周平・門村浩・海津正倫共編著 『湿潤熱帯環境』 朝倉書店 257p.) pp.67-74.
  • 島田周平 1994「農民のポリティカル・エコロジー」(吉田昌夫・小林弘一・古沢紘造編著『よみがえるアフリカ』日本貿易振興会 241p.)pp.96-102.
  • SUZUKI, K., MATSUMOTO, H., SAKAIDA, K., SHIMADA, S. 1994 Chemical properties of ground water in Chinena village, Central Zambia Geogr. Rept. of Tokyo Metropolitan Univ., 29, pp. 1-10.
  • 半澤和夫・児玉谷史朗・島田周平 1994「ダンボの土地利用と農業生産−ザンビア・チネナ村の事例−」 開発学研究 4-2, pp.31-40.
  • Shimada, S. 1994 Change in land use of dambo at Chinena village of Central Zambia Sci. Rept., Tohoku Univ., 7th Ser., 44-1, pp.3-22.
  • Shimada, S. 1993 Agricultural land use and environmental change of dambo - a case study of Chinena village, Central Zambia- Institute of Geography, Faculty of Science, Tohoku Univ., 83p.
  • Shimada, S. 1993 Migration and change in agricultural production systems in rural Nigeria; a case study, Sci. Rept., Tohoku Univ., 7th Ser., 43-2 pp. 63-90.
  • 島田周平 1992「ナイジェリアの構造変化と農村変容」『アフリカレポート』13, pp.12-16.
  • Shimada, S. 1992 Economic change and labor migration in rural Nigeria. Geographical Review of Japan 64-2, pp.79-97.
  • himada, S. 1992 SDambos in rapid socio-economic changes in countries of southern Africa, Sci. Rept. Tohoku Univ., 7th Ser., 42-2, pp. 57-73.
  • Shimada, S. 1989 Regional problems in Nigeria. Sci. Repts., Tohoku Univ., 7th Ser. 3(2): 59-85.
  • 島田周平 1989「70年代以降ナイジェリアの農村社会変容の一断面—労働力移動に見るエビヤ村の事例から—」『人文地理』41(4): 27-49.
  • 島田周平 1981「英国人行政官の北部ナイジェリア好みの源泉をもとめて—19世紀植民地化過程の一断面—」『アフリカ研究』20: 33-52.
主な研究プロジェクト

科学研究費補助金(基盤研究B)「アフリカの地域紛争にみられる新兆候に関する研究:ナイジェリアの事例を中心に」(平成21年度-平成23年度)

総合地球環境学研究所 研究プロジェクト「社会・生態システムの脆弱性とレジリアンス」 研究分担者(平成18年度-平成22年度)

その他(受賞、学外委員、社会活動等)

2008年 日本地理学会賞(優秀賞)
2008年 大同生命地域研究奨励賞

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