桐越仁美 研究員 Hitomi Kirikoshi
ニジェールのサヘル地帯、ガーナのサバンナ地帯および森林地帯の3ヵ所をフィールドとして調査しています。サヘル地帯やサバンナ地帯の人びとの生業について研究を進めるとともに、森林地帯の特産品であるコーラナッツの交易を対象として、地域や民族を越えた人びとのつながりを研究しています。環境問題やインフラの整備、グローバル化による生活環境の変化などによって、ますます活発な人的交流や物流が展開しているなかで、西アフリカの人びとがどのように連携し、新たな関係性を構築していくのかを研究しています。
専門分野 / 研究課題 / キーワード
地理学、生態人類学、交易、生業、植生、コーラナッツ、アグロフォレストリー、ニジェール、ガーナ
経歴
2010年 首都大学東京都市環境学部地理環境コース卒業
2010年 首都大学東京大学院都市環境科学研究科地理環境科学専攻
2012年 首都大学東京大学院都市環境科学研究科地理環境科学専攻博士前期課程修了
2012年 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科3年次編入学
2013年 日本学術振興会特別研究員(DC)(~2015)
2016年 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科オフィス・アシスタント(8~9月)
2016年 博士(地域研究)の学位取得
2016年 京都大学アフリカ地域研究資料センター研究員(10月~現在)
所属学会
日本アフリカ学会
日本地理学会
日本熱帯農業学会
人文地理学会
論文・著書等
- Kirikoshi, H. 2017 Economic differentiation and safeguard against hunger in southern Niger of Sahel region: Agro-landscape and multi-purpose tree use of Hausa farmers. Japanese Journal of Human Geography 68(掲載予定)
- 桐越仁美 2016「コーラナッツがつなぐ森とサバンナの人びと―ガーナ・カカオ生産の裏側で」重田眞義・伊谷樹一編『争わないための生業実践―生態資源と人びとの関わり』(アフリカ潜在力シリーズ 太田至 総編集 第4巻)京都大学学術出版会,pp.85-118.
- 桐越仁美 2016「西アフリカにおける気候帯を越えた民族の連携と結節―サバンナおよび森林地帯の生業とコーラナッツ・ビジネスの展開―」博士学位申請論文
- 桐越仁美 2015「ニジェール南部サヘル地域の耕作地における農耕民ハウサの樹木に対する認識と利用」『アフリカ研究』87: 13-20.
- 大山修一・桐越仁美 2012「アフリカの地理学―地理学における新しいパートナーシップの確立に向けて」『地学雑誌』121: 913-927.
- 桐越仁美・中野智子 2011「都市内緑地における落葉広葉樹の樹液流速とその環境要素への依存性」『生物と気象』11: 31-40.
その他
- 桐越仁美 2016「移民と地元民をつなぐ作物―ガーナにおけるカカオ生産とコーラナッツ交易―」『SYNODOS』(2016年10月21日発行)〈http://synodos.jp/international/18193〉
- 桐越仁美 2015「サヘル地域における穀倉の放火事件と牧畜民への賠償請求」『アフリカ紛争・共生データアーカイブ』第2巻: 47.
- 桐越仁美 2015「サヘル地域における収穫期の家畜放牧にまつわる農耕民と牧畜民の衝突」『アフリカ紛争・共生データアーカイブ』第2巻: 48.
- 桐越仁美 2015「サヘル地域の耕作地における樹木の共同利用」『アフリカ紛争・共生データアーカイブ』第2巻: 49.
- 桐越仁美 2014「新刊紹介 石本雄大著 サヘルにおける食料確保―旱魃や虫害への適応および対処行動―」『JANESニュースレター』21: 53-54.
- 桐越仁美 2012「ハウサの人びとの勤勉さ:ニジェールの現地調査の経験から」『アジア・アフリカ地域研究』12-1: 122-125.
主な研究プロジェクト
海外における調査・研究等
- 2010年8月2日~9月16日 ニジェール南部において生態人類学的な研究に従事(科学研究費補助金 若手研究(A)「西アフリカにおける都市の生ゴミを利用した砂漠化防止策とその安全性に関する研究」研究代表者 首都大学東京 准教授 大山修一)
- 2010年12月23日~2011年1月15日 ニジェール南部において生態人類学的な研究に従事(旭硝子財団第1回環境研究 近藤次郎グラント「西アフリカ・サヘル地域における都市と農村の物質循環の構築―都市の生ゴミ施用による農村における荒廃劣悪地の修復に関する科学的検証」研究代表者 京都大学 准教授 大山修一;平成22年度 環境省環境研究総合推進費「地域住民のREDDへのインセンティブと森林生態資源のセミドメスティケーション化」研究代表者 京都大学 教授 小林繁男)
- 2011年8月15日~9月25日 ニジェール南部において生態人類学的な研究に従事(科学研究費補助金 若手研究(A)「西アフリカにおける都市の生ゴミを利用した砂漠化防止策とその安全性に関する研究」研究代表者 首都大学東京 准教授 大山修一)
- 2012年10月6日~2013年1月26日 ニジェール南部において生態人類学的な研究に従事(平成24年度 総合地球環境学研究所資源領域プログラム「砂漠化をめぐる風と人と土」地球環境学研究所 准教授 田中樹)
- 2013年11月19日~2014年2月8日 ガーナ北西部および南東部において生態人類学的な研究に従事(科学研究費補助金 特別研究員奨励費「西アフリカ・サヘル地域における野生樹木を利用した砂漠化への対処法」桐越仁美)
- 2014年8月18日~2015年3月15日 ガーナ北西部および南東部において生態人類学的な研究に従事(科学研究費補助金 特別研究員奨励費「西アフリカ・サヘル地域における野生樹木を利用した砂漠化への対処法」桐越仁美)
- 2016年7月31日~8月19日 15th Congress of International Society of Ethnobiologyへの参加・発表(京都大学教育研究振興財団 国際研究集会発表助成・若手 京都大学 桐越仁美)
- 2016年12月4日~15日 6th African Forum: Kampala: African Potentials to Develop Alternative Methods of Addressing Global Issuesの参加・運営(科学研究費補助金 基盤研究(S)「「アフリカ潜在力」と現代世界の困難の克服:人類の未来を展望する総合的地域研究に関する研究」研究代表者 京都大学 松田素二)
大学における兼任・非常勤講師
- 2012年度(前期)京都大学「ポケット・ゼミ(アフリカの自然保護を考える)」(学部生向け,特別講師),2012年5月29日
- 2013年度(後期)龍谷大学「基礎演習(アフリカの言葉を話そう)」(学部1回生向け,特別講師:1コマ担当),2013年10月23日
- 2014年度(前期)龍谷大学経済学部「民族の自然誌」専門基礎科目(学部生向け,特別講師:1コマ担当),2014年7月14日
外部講師
- 2016年度「西アフリカで大人気,日本の中古自転車―地域研究から人びとへのアプローチを考える―」広島市立舟入高等学校(1・2年生向け,京都大学 教育推進・学生支援部 入試企画課『高大連携 学びコーディネーター事業』),11月21日
連絡先
kirikoshi[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp
( [at] を @ に変えてください )
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