第63回 懇話会

 趣旨

今回の懇話会では、奈良大学の田村さんと本学理学研究科の瀧口さんがそれぞれの研究について話題を提供しました.

 概要

日時

2011年2月25日(金)

場所
京都大学稲盛財団記念館
参加者
13名 (学部生5 [文1;医1;大阪大学-外国語1;立命館大学-文1;奈良大学-文1]、 院生6 [理1;農1;人環1;AA研2;地環1]、 職員1 [AA研1]、 その他1)

 発表者および内容

  • 「GISから考える地理空間とは何か?」―田村賢哉 (奈良大学文学部地理学科,3回生)

まず,決してGISの技術的な発表ではありません.今回は,地理学の研究対象である地理的空間とは何か!!!?について,みなさんとともに自然地理学・人文地理学の経験的実践から検討していきたいと思います.そこで今回は,私の研究である「屋久島での植生調査」と「阪神・淡路大震災の復興調査」の例を用い,GISを通して地理学とは何かをこの場で議論し,それによってGISがより身近な存在になればと考えております.

 

  • 「強震波形記録から見る、茨城県沖の繰り返し大地震の震源過程」―瀧口正治 (京都大学大学院理学研究科,M2)

茨城県沖の海底下では北米プレートの下に太平洋プレートが沈み込んでいて,それらの境界では約20年に1回の割合でマグニチュード7クラスの大地震が発生しています.その中でも1982年と2008年に発生したM7の地震では複数の強震記録が得られています.これらを用いて,茨城県沖で発生したこれらの地震の震源領域がどのような挙動だったのかを解析し,それらのパターンの比較を行いました.

 

学部生の参加も多く,積極的な質問や活発な議論が行われました.発表では2月末に発生したニュージーランド地震に関して,田村さんからはGISを用いた災害の復興について,瀧口さんからはニュージーランド地震の特徴についてのお話などもあり,議論も大変盛り上がりました.

発表者の田村さん,瀧口さんお疲れ様でした.

京都大学自然地理研究会

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