第110回「京大周辺の自然観察:大文字山と東山連峰」

 要旨

大文字山を舞台に植生と地形・地質という複数の面から身近なフィールドで自然観察を行います。身近な里山の植物についての基本的な実習や、京都盆地を取り巻く山並み、とりわけ東山連峰についても概観していきます。

 案内者

山口凜(文学研究科)、村上巧(工学部)、伊藤駿介(工学部)

 野外実習の概要

日時
2019年4月28日(日)
場所
左京区 大文字山
参加者
24名(学部生15人[文9,総人1,農1,工2, 他大2,] 院生6人[文4,AA2] OB/OG 2名教員1人)
行程
  • 9:30 白川今出川交差点南西角(趣旨説明・自己紹介)
  • 10:00  銀閣寺横登山口から登山 適宜植生や地形に関するレクチャー
  • 12:00 「大」の字の火床
  • 12:30〜13:30 大文山山頂(昼食)
  • 14:30 霊鑑寺へ下山
  • 16:00ごろ 水野邸で BBQ

 報告

白川今出川交差点に集合しました。大文字山登山口はいくつもありますが、もっとも有名な銀閣寺の奥にある登山口から登りました

普段はまっすぐ行くのですが、今回は松枯れ対策をしている試験場にむかいます。途中、小さな沢を渡って行きます。

松枯れ、ナラ枯れについてのレクチャーがありました。ここでは線虫によって枯れ果ててしまった松やナラの木を再生しようという取り組みが行われています。

もとのルートに戻り、突き当たりまで行くと防火水槽があります。ここでは地震やその他の災害によって銀閣寺で火災が起きたときの消火用の水が地下にためられています。

水野先生による花崗岩についてのレクチャーです。この花崗岩は風化していて、手で触っただけでボロボロとくずれます。

この巨大な崖はまだ風化しきっていない固めの花崗岩です。この場所ではかつて花崗岩の採掘が行われていた採石場です。GW中だったからか正規ルートには人が多かったため、正規ルートからはずれてこのいつもとは違うルートにしました。こちらのルートは比較的なだらかで登りやすく、景色も良いので私のおすすめです。

「[ 第110回「京大周辺の自然観察:大文字山と東山連峰」 (2)]]」に続く

京都大学自然地理研究会

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