!!!第87回 京都:大原の土地利用と自然観察 !!趣旨 【趣旨】 薪炭を売り歩いた“大原女”で有名な京都市の大原をフィールドに、植生や土地利用について学びます。京都市左京区の大原は、北陸と京都を結ぶ重要な物流拠点でありながら、近代以前の都の生活を支える重要な燃料の生産地でもあり、そのような社会的背景に基づいた生業・土地利用が形成されていた地域でした。 この大原における土地利用形態の変遷を、新旧の地形図から読み取ります。また、現地で地上・山上の2つの視点からその土地利用形態を観察し、大原の歴史や生業との関わりを考察します。 !!案内者 *片桐昂史(アジア・アフリカ地域研究研究科 D2) *井出健人(京都大学文学研究科 M2) *芝田篤紀(アジア・アフリカ地域研究研究科 M1) !!野外実習の概要 ::日時  :::5月18日(日) ::場所 :::京都市大原 ::参加者 :::10名(学部生2[立命大-文2]、院生7[文1,東南研1,AA研4,地環1]、教職員1[AA研1]) ::行程 :::出町柳駅→野村別れバス停→江文神社→金毘羅山→寂光院→大原山荘→野村別れバス停→京都 !!報告 {{img 1.JPG,height=300}} {{br}}今回の実習は、京都市左京区大原の金毘羅山で行いました。{{br}}{{br}} {{img 2.jpg,height=300}} {{br}}大原は、山から柴を採取して京都へと歩いて売りに出かける「大原女」で有名な土地ですが、柴漬けなど、漬物の発祥の地としても有名です。写真の様に、紫蘇がうえられている畑を多く見かけます。{{br}}{{br}} {{img 3.jpg,height=300}} {{br}}金毘羅山への登山道は、大原で最も大きな神社である江文神社の境内から伸びています。{{br}}{{br}} {{img 4.jpg,height=300}} {{br}}金毘羅山の南麓は、大原から左京区の静市へと抜ける峠道が伸びています。{{br}}{{br}} {{img 5.jpg,height=300}} {{br}}人工針葉樹の森を登っていきます。昨年京都に直撃した台風の影響で、急斜面のあちこちが崩落しているのが確認されます。{{br}}{{br}} {{img 6.jpg,height=300}} {{br}}山腹で昼食を兼ねた小休止をとります。{{br}}{{br}} {{img 7.jpg,height=300}} {{br}}山頂付近からは、京都盆地の北部が俯瞰できます。{{br}}{{br}} 「[[第87回 京都:大原の土地利用と自然観察#2]]」へ続く