!!!セミナー 第3回 !!概要 ::日時 :::6月25日(火) ::場所 :::京都大学稲盛財団記念館301号室 !!発表者および内容 ::話題提供者 :::飛山翔子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科アフリカ専攻、M2) ::発表タイトル :::ナミビア・クイセブ川の2011年洪水が下流地域に与えた影響−トップナールとナラ採集 !!発表要旨 南部アフリカでは2009-2011年の間、毎年、雨季の末に大規模な大雨洪水災害が生じた。 ナミビアの大西洋沿岸にはベンゲラ海流(寒流)の影響により、南北に細長くナミブ砂漠が 広がっている。極度の乾燥地であるナミブ砂漠を流れる季節河川・クイセブ川の集水域でも、 特に2011年は多雨となり、観測史上最大規模の大洪水が発生した。 発表者はクイセブ川の下流域に位置する、トップナールと呼ばれる民族の集落を調査地とし、 2012年9月〜11月の約3ヶ月間、洪水の自然や住民生活への影響について調査した。 また、トップナールはナラというウリ科の植物の果実・種子を食用とし、それらを主な現金収入源としていて、 彼らの生活はナラに大きく依存している。本発表では、洪水被害に加えてトップナールによる ナラの採集・利用、そして現在抱える諸問題について報告する。