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森のきのこたち

熱帯林では、様々な色、形のきのこが林床や倒木に発生するのを目にすることができる。しかし、どれが食べられるのかは森にくわしい住人に聞かないとわからない。比較的よく見かけるきのこをいくつかご紹介する。(きのこの同定は、ヤウンデ第一大学大学院理学研究科のAndre Njounonkou氏と大石による)

森に生えるきのこのなかでも、バカ・ピグミーの人々に、モセレレと呼ばれるシロアリ共生菌はやわらかく、こくのある格別の味である。乾期に生えるものと、雨期に生えるものとがあって、同じ方名のなかにTermitomyces属の複数の種が含まれていると考えられる。時にものすごい数(100本以上)が群生することがある。写真のモセレレは、Termitomyces cf. robustus。(写真撮影:大石)

これもシロアリ共生菌のひとつだが、バカ・ピグミーの人々に、ポクと呼ばれているきのこ。道端でよく見かけるきのこである。学名は、Termitomyces mammiformis。(写真撮影:大石)

ムルンドゥ市の朝市で、やはりTermitomyces属のきのこを売っているバクエレの少女。ひとつかみ200-300FCFAである。(写真撮影:大石)

年中見られるキクラゲのなかま、Auricularia cf. delicata。スープに入れると美味である。バカ・ピグミーの人々には、デデレと呼ばれている。(写真撮影:大石)

森だけでなく、畑にも見られるきのこ(Lentinus tuber-regium)。バクエレの人々にエッサス、バカ・ピグミーの人々にクトゥと呼ばれている。写真のものはかなり傘が開いている。右の写真のように、このきのこにはゴムのような感触の菌塊(この部分は食べられない)がついており、これを残しておけば再び収穫することができる。(写真撮影:大石)

雨後のキヌガサタケ。バカ語でテンゴンゴロという名前がつけられている。意味するところは、ムカデの棲みか。ドンゴ村の道端にて。2009年12月28日。(写真撮影:大石)