13時30分，バトン・ド・マニオクとオイルサーディンで昼食を取ったあと，出発。来た道をそのまま引き返す。靴は洗ってもまたすぐ泥に突っ込まないといけない。フィールドノートに記した，来たときの時刻を見つつ，あと何分で次の川，と計算する。前日泊まったペティに近づいた頃，ペースが急激に落ちてきた。服部さんの足取りが遅くなっているのだ。
16時55分，ペティ到着。腰を下ろして一休みすると，アドリアンが首をぐいと傾け，行こうと合図をする。服部さんは「アンポシーブル(不可能)」と言って座り込んだままだ。けっきょく，この日はまたここ泊まりということにする。オイルサーディンとトマトを入れた米を炊く。うまいが私も疲れているのだろう，もうひとつ食欲がわかない。9時前まで喋って寝る。
12月12日，4時半頃目が覚める。7時31分出発。レベ川を渡り，8時47分，ガト村に着く。途中，服部さんが靴擦れができて辛そうなので，持っていたゴムぞうりを貸す。アドリアンはガトで強い蒸留酒を手に入れて飲み始める。まだ歩かないといけないのに仕方のない奴だ。
11時4分，ズーラボット村着。安岡君は荷物を片付けて後から来るということ。ベク川を船で渡り，14時に四方さんの待つマレア村に帰着する。彼女はにこにこ笑いながら，おにぎりとドライカレーを出してくれた。