カメルーン東南部の森はコンゴ盆地の北西に位置し、総面積が2000万haと言われています。WCSやWWFなどの自然保護団体によって行われた生物学的な調査によると、絶滅危惧種であるゴリラやチンパンジー、マルミミゾウなどを含む67種の中大型哺乳類が記録されています。その他にも、7000種を超えるといわれる高等植物、樹冠を飛び交う300種以上の鳥類、大河や湿地を結ぶ水脈に生息する数百種の魚類など、数多くの生命が息づいています。この豊かな森に生を受けるのは、このような動物や植物だけではありません。狩猟採集民のバカ・ピグミーや焼畑農耕民であるバクウェレやバンガンドゥなどさまざまな民族集団が、森と深い関わりを持ちながら暮らしています。 {{img Cameroon Field Station:kokolo.jpg,height="168"}} {{img 写真館(動画あり!):1mboka.jpg,height="168"}} 写真左:バカ・ピグミーの言葉で“ココロ(kokolo;''Manis tricuspis'')”と呼ばれるキノボリセンザンコウ。全身が鱗で覆われた奇妙な動物。(撮影:林) 写真右:父の捕ってきたジェネットを頭にのせるバカ・ピグミーの少年。このジェネットは、バカ・ピグミーの言葉で“ボカ(mboka:''Genetta servalina'')”と呼ばれる。(撮影:服部) {{img 森とサバンナの風景:8forest.jpg,height="168"}} {{img 森の動物たち:9nu.jpg,height="168"}} 写真左:ロベケ(Lobeke)国立公園の中にあるサバンナ。ゾウやバッファローなどの大型獣が現れる。(撮影:服部) 写真右:バカ・ピグミーの言葉で“ボンボコ(bomboko:''Nigrita bicolor'')”と呼ばれる鳥。(撮影:服部) {{img 人々の暮らし:11kombele.jpg,height="168"}} {{img nyanga.jpg,height="168"}} 写真左:森で採集した“コンベレ(kombele;''Irvingia robur'')”の実を割って、種子を取り出すバカ・ピグミーの女性。種子は火でいぶされた後、すりつぶされ、副食の味付けに使われる。(撮影:服部) 写真右:“ジィ(ndji;''Aframomum spp.'')”と呼ばれるアフリカショウガの花をアクセサリーにする少女。(撮影:服部) {{span style='font-size:10pt;',■参考文献}} {{span style='font-size:10pt;',Some Laurent. 2001. Protected Areas Development and Trans-border Conservation Initiatives for better Partnerships in Natural Resource Management "The Jengi Experimence" South East Cameroon.WWF Cameroon.Yaounde.}} {{span style='font-size:10pt;',WCS Cameroon. 1996. The Lobeke Forest Southeast Cameroon Summary of Activities Period 1988-1995.Yaounde. WCS Cameroon.Yaounde.}}