アフリカでも、都市化が進みつつあります。都市に暮らす人びとにとって、おカネは必要不可欠です。失業率が高く雇用が少ないなか、人びとはさまざまな工夫をしておカネを稼いでいます。

 

アフリカ中西部に位置するカメルーンには、商売上手とされるバミレケという民族がいます。彼らは村から都市に移住し、同じ村出身者の仲間と助け合いながら、おカネを稼ぎ、貯蓄し、投資を行ってきました。そのやり方を詳細にみると、個人の努力と集団の助け合いが巧妙に組み合わされていることがわかります。彼らは自分のために、仲間のために、そして故郷のためにおカネを稼ぎ、使うのです。

 

今回は、カメルーンの首都ヤウンデを舞台に、バミレケ「商人」のおカネの使い方から、アフリカ都市に生きる人びとの暮らしを考えてみたいと思います。


日 時:2012年7月21日(土) 午後3時~5時

会 場:京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html
講 師:平野(野元)美佐 (京都大学アフリカ地域研究資料センター 准教授(2012年4月より))


 

 

 

講師プロフィール

平野(野元)美佐 (ひらの(のもと)みさ)
1969年大阪府生まれ。総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程修了、博士(文学)。天理大学国際学部地域文化学科 准教授(2012年3月まで)を経て、2012年4月より京都大学アフリカ地域研究資料センター、准教授。専門は、文化人類学、都市人類学。カメルーンの首都ヤウンデの都市文化、とくに、商業民族として知られるバミレケの都市生活文化について調査、研究してきた。バミレケの都市移住民たちがどのように稼ぎ、消費し、貯蓄し、投資するのかなど、貨幣と人間との関係をテーマとしている。現在は、沖縄の頼母子講「模合」とカメルーンの頼母子講「トンチン」との比較研究を行っている。主な著作に、『アフリカ都市の民族誌―カメルーンの「商人」バミレケのカネと故郷―』明石書店、「貨幣の区別と使用―カメルーン都市の同郷会とその役割―」『貨幣と資源』(春日直樹編)弘文堂などがある。