サハラ砂漠の南縁に位置する地域を、サヘルと呼びます。このサヘルでは、土地の荒廃―砂漠化の問題が深刻です。20年で人口が倍増する、人口増加のスピードは驚異的であり、土地に対する負荷が高まっています。また、1970年代、1980年代には干ばつが生じ、深刻な飢餓が襲い、人々の生活は困窮しました。このサヘルに居住する人々のなかに、ハウサと呼ばれる農耕民がいます。ハウサは国内・国外の都市に積極的に出かける商売人として有名な民族ですが、このハウサの農村調査を2000年から始めています。ハウサの人々は毎日、畑にゴミをまきます。何を意図して、ゴミをまくのでしょうか。村での生活や圃場実験を通じて、土地の改善、緑化に対する効果をみていきます。そして、わたしたちは、ゴミを播くということに抵抗を感じることが多いようです。それは、どうしてなのでしょうか。生態系のなかでの人間の生活を、もう一度、考えなおしてみたいと思います。


日 時:2012年4月14日(土) 午後3時~5時

会 場:京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html
講 師:大山 修一 (京都大学アフリカ地域研究資料センター 准教授)



 

 

講師プロフィール

大山 修一 (おおやま しゅういち)
1971年奈良県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科後期博士課程修了、博士(人間・環境学)。アフリカ・乾燥疎開林帯の焼畑農耕民の社会を対象に、焼畑農耕の農業生態と環境利用、市場経済化にともなう社会変容に関する研究を進めてきた。主な著作に、「ザンビアにおける新土地法の制定とベンバ農村の困窮化」『アフリカ地域研究と農村開発』京都大学学術出版会(掛谷 誠・伊谷樹一 編)、「アフリカ農村の自給生活は貧しいのか?」E-Journal GEO(日本地理学会 電子ジャーナル)などがある。