約半年にわたって全く雨が降らない乾季。熱帯気候に特有のこの時期、東アフリカでは生鮮野菜の生産が減り、保存性の高いマメ類や乾燥野菜などを食べることが多くなるのですが、タンザニアのンジョンベ高原では、谷筋にそって青々とした野菜畑が広がっています。こうした谷地の畑は別名、「婦人の畑」とも呼ばれ日々の暮らしを守る女性にとって、乾季を通じて新鮮な食べ物と現金収入をもたらす重要な場所となっています。そして、日本でもよく見かける作物を、意外な食べ方で楽しんでいました。今回の講座では、谷地畑で出会った、食卓を彩る様々な食材を糸口に、旬を長く楽しむための工夫や、家計を守るコツなどをご紹介しながら、谷地畑の耕作を続けるために立ち上がり、その後も耕作面積を拡大することで村の経済的な発展を支えてきた女性の知恵と歴史についてお話しします。

 

日 時:2012年2月18日(土) 午後3時~5時

会 場:京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html
講 師:近藤 史 (京都大学アフリカ地域研究資料センター 助教 (2012年1月16日より))



 

 

 

 

 

講師プロフィール

近藤 史 (こんどう ふみ)
1977年鳥取県生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了、博士(地域研究)。2008年12月より神戸大学大学院農学研究科地域連携研究員(篠山フィールドステーション駐在)を経て、2012年2月より京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、助教。専門はアフリカ地域研究、農業生態学。NPOアフリック・アフリカ理事。タンザニア南部の農民が、いかにして在来の知識や技術を基盤としつつ、生態環境の循環的な利用と地域経済の向上を両立し、また社会経済的な変動に対応しうる自立的な体制をつくりあげてきたのかに主な関心を持ってきた。最近は、兵庫県篠山市でもフィールドワークをはじめ、アフリカと日本における森林保全や農村の内発的な発展について、担い手不足や都市部との人的・知的交流という点を切り口に比較できないか考えている。主な著書に『タンザニア南部高地における在来農業の創造的展開と互助労働システム』(松香堂書店、2011年)など。