バナナによく似た巨大な植物エンセーテ。その茎と地下部には食用となる大量のでんぷんが蓄えられています。食べ物としてだけでなく葉や茎が様々な用途にも利用されるエンセーテは、エチオピアの高地に暮らす人びとにとって欠かすことのできない大切な作物です。そして、エンセーテにはふつうの作物と比べて一風変わった不思議な特徴がいくつかあります。今回の講座では、エンセーテというエチオピア固有の作物との出会いを糸口に、なぜこの作物の研究に取り組むようになったのかを紹介しながら、アフリカ農村の豊かな食文化と、植物と共に生きる人びとの暮らしについてお話します。


日 時:2012年1月21日(土) 午後3時~5時

会 場:京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html
講 師:重田 眞義 (京都大学アフリカ地域研究資料センター 教授)



 

 

講師プロフィール

重田 眞義 (しげた まさよし)
京都大学アフリカ地域研究資料センター長、教授。1956年京都府生まれ。京都大学農学研究科博士課程修了、農学博士。専門はアフリカ地域研究、人類学、民族植物学。おもな論文に「ヒト-植物関係の実相」「エチオピア起源の作物エンセーテの多様性を守る人々の営み」「嗜好品とともにすぎゆくエチオピア高地の一日」。編著に『アフリカ農業の諸問題』(京都大学学術出版会)、『睡眠文化を学ぶ人のために』(世界思想社)など。NPO法人アジアとアフリカをつなぐ会の代表としてエチオピアでの地域発展プロジェクトをおこなっている。