日時:2011年9月17日 (土) 15:00~17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館中会議室
   

アフリカと生きる

講師:掛谷誠(京都大学アフリカ地域研究資料センター)

1971年に私は初めてタンザニアに赴き、ミオンボ林(乾燥疎開林)の自然の中に埋もれるようにして暮らす焼畑農耕民トングウェの生態人類学的な調査に従事し、また、その社会・文化の核心部を支える呪医の世界を深く知るために呪医に入門して多くのことを学んだ。

 

比較のために、ザンビアのミオンボ林帯に住む焼畑農耕民ベンバや、南西タンザニアでンゴロ農法と呼ばれる特異な集約的農業を営むマテンゴの調査にも取り組んだ。

 

この間、アフリカは大きな経済・政治・社会の変容にさらされ、私は住民と共に村の将来を考える開発への道を歩み出した。

 

それは、各地の生態・社会・文化・歴史の特性を生かした農村開発の試みであった。この講座では、「大地に生きる農耕民」の研究を踏まえ、「アフリカと生きる」農村開発の実践についてお話しします。

 

 

 

 

【講師プロフィール】

掛谷 誠(かけや まこと)
京都大学名誉教授。 1945年大阪府生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。理学博士。福井大学教育学部助教授、筑波大学歴史・人類学系助教授、弘前大学人文学部教授、京都大学アフリカ地域研究センター、アジア・アフリカ地域研究研究科教授を歴任。専門は生態人類学、アフリカ地域研究。焼畑農耕民のトングウェやベンバ、農耕民マテンゴの生態人類学的研究、マテンゴ地域や農耕民ワンダの住むウソチェ村で農村開発の実践を進めてきた。主な編著書に『ヒトの自然誌』(平凡社、1991、共編著)、『講座 地球に生きる2 環境の社会化』(雄山閣、1994、編著)『アフリカ地域研究と農村開発』(京都大学学術出版会、2011、共編著)などがある。