日時:2011年7月16日 (土) 15:00~17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館中会議室
   

言葉に生きる

講師:梶茂樹(京都大学アフリカ地域研究資料センター)

アフリカには、2000以上の言語が話されていますが、概して1つ1つの言語のサイズが小さいため、一定の範囲に多くの言語が話されるという多言語状況が生じています。

 

例えば、市場では幾つもの周辺部族の人たちが集まってきます。こういった多言語状況に対処するため、アフリカの人たちは幾つかの方策を考えています。

 

その1つは共通語を発達させることです。そしてもう1つは、多言語使用で対応するということです。このいずれも、われわれ日本人には及びもつかない方法で行われています。この講座では、コンゴやウガンダなどの例をもとに、アフリカにおける多彩な言語使用状況をお話しします。

 

 

 

 

 

 

 

【講師プロフィール】

梶茂樹(かじ しげき)
京都大学アフリカ地域研究資料センター、教授。1951年香川県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。専門はアフリカ地域研究、言語学。アフリカ諸語を対象としたフィールドワークの手法の開発、そして言語記述をベースに言語と文化の問題を考察している。また、国語の問題など社会言語学的テーマや、少数言語・危機言語の問題などにも積極的に取り組んでいる。1970年代、80年代は主としてコンゴ(ザイール)、90年代はセネガル、タンザニア、2001年からはウガンダで調査を行っている。著書に、『アフリカをフィールドワークする』(大修館書店, 1993)、『アフリカのことばと社会-多言語状況を生きるということ』(三元社, 2009, 砂野幸稔と共編著)、『事典 世界のことば141』(大修館, 2009, 中島由美・林徹と共編著)などがある。