日時:2011年5月28日 (土) 15:00~17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館中会議室
   

土に生きる

講師:荒木茂(京都大学アフリカ地域研究資料センター)

砂漠化、森林破壊、土壌劣化、はアフリカ環境問題に関するキーワードです。

 

しかし、アフリカに行ってみると現地の人にとって本当にそれが問題であるのか、という疑問が生ずるのも事実です。

 

収穫期の作物をみると、在来農法による様々な工夫によって、すくすくと育っている場合が多いとも言えます。しかし反あたり収量が多いか、というと別問題です。

 

私は土を生かしたアフリカ在来農業に大きく共感する一方、地域研究の中で農業を生かす道はないものか、ということを考えてきました。この講座では、このような実例を紹介し、アフリカの農民がどんなに土と運命をともにしているか、を示したいと思います。

 

 

 

 

 

 

【講師プロフィール】

荒木 茂(あらき しげる)
京都大学アフリカ地域研究センター・教授。1950年東京都生まれ。北海道大学農学部農芸化学科修士課程修了。京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了、農学博士。焼畑を中心とするサバンナ帯の在来農業の特質とその環境適応性を, 植生, 土壌動態の解析を通じて明らかにしてきた。現在は①アフリカの生態環境と生業との関わりを、生態学、土壌学、農学的視点から明らかにし、その成果を地域の歴史的文脈の中に位置づける ② 世界の地域は自然史と人類史の結合から成り立っているという観点から、学問の融合化をはかる(『仮想地球』モデル)。③アフリカ熱帯林の保全と農業が両立する可能性を追求すべく、実践的地域研究を開始している。編著書に、”Indigenous Agriculture in Tanzania and Zambia in the Present Environmental and Socioeconomic Milieu”, African Study Monographs, Supplementary Issue No, 34 (2007), 「『仮想地球』の試み-地域と地球をつなぐ」平成19―21年度科学研究費補助金・基盤研究(A)研究成果報告書,2010年、などがある。