日時:2011年2月19日 (土) 15:00~17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館中会議室
   

可能性に生きる

講師:島田周平(京都大学アフリカ地域研究資料センター)

学問の専門分化がすすむとかえって見えにくくなる問題がある。

たとえばアフリカの「貧しさ」などもその一つではないだろうか。
「貧しさ」を経済学的に狭義に定義すると、アフリカの農村社会の多くはまさしく1日数ドル以下の「貧しい」社会ということになる。しかし、実際にアフリカの農村で人々の日常生活をみていると、そのような定義で表現される「貧しさ」では推し量れない何かがあるように思える。

この講義では、アフリカ農民が日常生活で垣間見せる巧みさと豊かさについて考え、「貧しさ」とは裏腹に、アフリカの農村社会が持つ豊かな組織的制度的仕組みについて考察してみたい。

 

【講師プロフィール】

島田周平(しまだ しゅうへい)
1971 年 東北大学理学部地学科地理学卒業。1971 年 アジア経済研究所 入所 調査研究員(アフリカ地域研究)。 1984 年 東北大学理学部助教授。 1988 年 立教大学文学部助教授、教授(89 年) 。1992 年 東北大学理学部教授。 1997 年 京都大学大学院人間・環境学研究科教授 。1998 年 京都大学 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授 (現在に至る)。 主要著書 『地域間対立の地域構造-ナイジェリアの地域問題-』 大明堂, 1992 年 237 頁. 『アフリカ 可能性に生きる』 京都大学学術出版会 2007 年 270 頁. 『現代アフリカ農村-変化を読む地域研究の試み-』 古今書院 2007 年 182 頁.