日時:2010年10月16日 (土) 15:00~17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館中会議室
   

アフリカに生きる

講師:重田眞義(京都大学アフリカ地域研究資料センター)

京都大学アフリカ地域研究資料センター(アフリカセンター)は、1986年に日本の大学としてははじめてのアフリカを対象にした研究機関として設立されました。京都大学では、1950年代から霊長類学、生態人類学の分野におけるアフリカ研究が盛んにおこなわれてきました。

 

アフリカセンターは、このような京都大学のアフリカ研究の伝統をうけついで、アフリカに直接でかけていって現場でフィールドワークをおこないながら、アフリカに生きる人びとの営みを、その生態・社会・文化の深い理解を通じて解き明かそうとしてきました。

 

「アフリカの年」として記憶される1960年を境に、それまで植民地支配の下にあったアフリカ諸国は独立をとげました。それからちょうど50年たった現代のアフリカは、紛争、貧困、気候不順、人口増加、食糧不足など、様々な「問題」に直面しているといわれます。しかし、同時に長い歴史のなかで人びとが培ってきた力が備わっているとみることもできます。このようなアフリカの潜在力をアフリカの発展にどのように生かしていくことができるのか、私たちアフリカを研究するものに突きつけられた大きな課題だといえます。

 

第1回目の講座では、この半世紀足らずのあいだにアフリカが経験した変化と、私自身のアフリカへの関わりをふりかえりながら、本シリーズのねらいについてお話します。

 

【講師プロフィール】

重田眞義(しげた まさよし)
京都大学アフリカ地域研究資料センター長、教授。1956年京都府生まれ。京都大学農学研究科博士課程修了、農学博士。専門はアフリカ地域研究、人類学、民族植物学。おもな論文に「ヒト-植物関係の実相」「エチオピア起源の作物エンセーテの多様性を守る人々の営み」「嗜好品とともにすぎゆくエチオピア高地の一日」。編著に『アフリカ農業の諸問題』(京都大学学術出版会)、『睡眠文化を学ぶ人のために』(世界思想社)など。NPO法人アジアとアフリカをつなぐ会の代表としてエチオピアでの地域発展プロジェクトをおこなっている。 H22年、外務大臣賞受賞。