5. 村落周囲の空間構造
まず村落の周囲の空間構造について簡単に説明しておこう。
ボンガンドの村落は,1930年代にベルギー植民地政府によって作られた自動車道路に
沿って分布している。
(ランドサットの衛星画像を見ると,道路が糸,村とその周囲の二次林は数珠玉の
ように見える。)
村落のまわりには二次林が分布しており,その中にキャッサバ畑,コーヒー畑が
散在している。
二次林を抜けるとその背後に広大な一次林が広がっており,その中を大小の
河川が流れている。
ボンガンドの人々がどのような基準で森林を伐開しているかを検討するために,
私の住んでいた村の周囲の畑の分布を,歩測によってすべて計測した(下図)。