4. 焼畑耕作システム
ボンガンドの焼畑に植えられる作物は,キャッサバ,コーヒーのほか,バナナ,トウモロコシ,ヤムイモ,陸稲,ジャガイモ,サトウキビ,ピーナッツ,その他の野菜などである。
このうち自家消費用の作物としてはキャッサバが圧倒的な割合を占める。
コーヒーは唯一の換金作物である。豆を乾燥させた後,トラックで買い付けに来た仲買人に売られる。
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焼畑に火を放つ青年
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焼畑耕作は以下のプロセスを経ておこなわれる。
- 次に開く土地を選定する。伐採される森には一次林と二次林があるが,一次林
の場合,原則として誰がどこの森を開いてもいいのに対し,二次林は,開く当人または
その家族が,以前に畑を開いていた場所がふたたび開かれることになる。
コーヒー畑には一次林がいいと言われている。
- 大乾季のはじめ(1月頃)に,伐採が始まる。最初は灌木やツタ類が山刀で切られ,
その後に大きな木が斧で切り倒される。
- 灌木類が十分に乾いた頃合いを見はからって,火入れがおこなわれる。
しかし,大きな木の幹はほとんど燃えずに残っているのが普通である。
- キャッサバやトウモロコシ,あるいはコーヒーの植えつけがおこなわれる。
植えつけのあと,施肥,耕起はまったくおこなわれない。
- キャッサバは植えつけから半年たつと収穫できるようになる。2年目以降の畑は
順次放棄される。
コーヒーは,植えてから数十年の間収穫し続けられるようである。
- 放棄された畑は休閑の後,ふたたび伐開される。
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できたばかりの焼畑
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