番外編 2008年度送別会
趣旨
卒業・修了・就職される方の歓送と、結婚された方・学位を取得された方のお祝いを兼ね、送別会を催しました。
日時
2009年3月22日(日)
昼の部(小巡検)の概要
- テーマ
「伏見と水 〜酒と水路と巨椋池〜」
京都市の南部に位置する伏見はかつて城下町として栄えていましたが、江戸初期に廃城とされた後は京都や大阪との水運が活発となり、日本有数の河川港に発展しました。その背景には、巨椋池へ直接注いでいた宇治川の流路変更があったといわれています。明治になると水運に代わって豊富な地下水を活かした酒造業が栄え、今でも多くの酒蔵が軒を連ねています。本巡検ではそんな伏見と水の関係を、酒・水路・巨椋池の3つの視点から追究しました。
- 案内者
- 田村茂樹(理学研究科) 学生として最後の案内!!
- 藤田知弘(アジア・アフリカ地域研究研究科)
- 中村真介(農学研究科)
- 高取惇哉(総合人間学部)
- 場所
伏見
- 参加者
- 行程
天候が悪いので予定変更して先に巨椋池干拓地に向かう
近鉄桃山御陵駅発、近鉄向島駅着:巨椋池干拓地・堤防集落・干拓後の土地利用の様子を見学
近鉄向島駅発、近鉄小倉駅着(徒歩)JR小倉駅発、JR木幡駅着:木幡池を見学
京阪木幡駅発、京阪伏見桃山駅着:大手筋・高瀬川・宇治川派流・月桂冠大倉記念館(試飲あり)・御香宮神社を訪れ、伏見市街や酒造業、人工河川、湧水の様子を見学
夜の部(懇親会)の概要
- 場所
百万遍近くのキッチャン(韓国鉄板焼き・好み焼き)
- 参加者
報告
午後から雨が降るという天気予報のもと、予定を変更してまずは巨椋池に向かう。向島駅で最初の解説。
かつては、宇治川、木津川、桂川の三大河川が合流する、周囲16km面積約800haの遊水池であった巨椋池は、昭和初期の国営1号の干拓事業により農地となった。
巨椋池干拓後の農地を観察。
見渡す限り農地になっている。干拓地は地盤が悪いため、宅地造成が進まない。
干拓地で重要なのが排水路。あちこちに排水路が巡っている。
沖積低地のなかの自然堤防(高い木が生えている微高地)。まわりより標高が少し高いため洪水の被害が少なく、また周りの泥の堆積する後背湿地と異なって砂が堆積する地形のため、地盤がよく、古くからの住宅地となっている。
自然堤防の上。
自然堤防(上)と後背湿地(下)の段差。
「番外編 2008年度送別会#2」へ続く
京都大学自然地理研究会
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