第58回 懇話会

 趣旨

今年度最初の懇話会では、本研究会の世話人を務めている手代木・山科両名が、現在ナミビアを舞台に行っている研究の内容を紹介しました。

 懇話会の概要

日時

2010年8月5日(木)

場所
京都大学稲盛財団記念館
参加者
18名 (学部生5 [文1;医1;工1;大阪大学-外国語1;奈良大学-文1]、 院生9 [理2;農1;人環1;AA研4;地環1]、 教職員2 [AA研2]、 その他2)

 発表者および内容

  • 「ナミビア乾燥地域におけるヤギ放牧の季節による差異」―手代木功基(アジア・アフリカ地域研究研究科D3)

南部アフリカ・ナミビアの乾燥/半乾燥地域では、年変動が大きく不確実な降水のもとで、植生に依存した牧畜が地域住民の重要な生業となっている。本発表では、定住して家畜を飼養している人々が行っているヤギの日帰り放牧に着目して、放牧ルートや家畜の採食行動及び植生との関係について、その季節性に着目して検討する。

 

  • 「ナミビア北部、モパネ植生帯におけるシロアリ塚と植生の関係-クネネ州とカプリビ州の事例から」―山科千里(アジア・アフリカ地域研究研究科D3)

ナミビア北部には、南部アフリカ特有のモパネ(Colophospermum mopane)の優占する植生帯がみられ、北西部に位置するクネネ州では低木のモパネがまばらに生育するモパネサバンナが、北東部に位置するカプリビ州では高木モパネの純林がみられる。また、この地域にはシロアリ塚が多数分布し、植生と密接な関わりを持っている。本発表では、ナミビア北部におけるシロアリ塚とモパネ植生との関わりを、2地域の事例から紹介する。

 

多くの参加者があり、興味深いお二人のお話に皆熱心に耳を傾けていました。数多くの質問も飛び出し大変活発な議論が交わされました。

手代木さん、山科さん、お疲れさまでした。

京都大学自然地理研究会

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