第41回 白馬岳で高山の自然環境を総合的に理解する
趣旨
今回は、高山の自然環境の観察を行います。場所は長野県北部、富山県との県境に位置する白馬岳(標高2932m)です。白馬岳は、日本の高山地形・高山植物研究が最も盛んに行われてきた山であり、日本の高山を知る上ではまたとないフィールドです。また、この時期は梅雨も明ける頃で、お花畑が一番きれいに見られる時期なので、高山の美しさ(とその科学的背景)を存分に味わっていただけると思います。
案内者
- 水野一晴(アジア・アフリカ地域研究研究科)【高山植物】
- 中村真介(農学研究科)【森林の垂直分布】
- 田村茂樹(理学研究科)【地質・地形】
- 手代木功基(アジア・アフリカ地域研究研究科)【高山植生・総合案内】
座学・ミーティングの概要
第1回
- 日時
2008年7月18日(金) 18:30−
- 場所
- 参加者
- 内容
- 高山の自然環境についての概説
- 当日のミーティング
第2回
- 日時
2008年7月23日(水) 18:30−
- 場所
- 参加者
- 内容
- 最終確認
- 食料の買出し・下準備など
野外実習の概要
- 日時
2008年7月24日(木)−27日(日)
- 場所
- 参加者
- 行程
21:45 京都駅八条口観光バス駐車場 集合
22:30 出発 <夜行高速バス「さわやか信州号」、車中泊>
7/25(金)
06:30 白馬駅前 到着
07:15 白馬駅前 出発 <松本電鉄バス 猿倉行き>
07:42 猿倉 到着
猿倉→白馬鑓温泉(コースタイム4:30)、テント泊、温泉(日本2位の標高にある!)に入浴
7/26(土)
白馬鑓温泉→鑓ヶ岳→杓子岳→白馬岳(コースタイム5:30)、テント泊
7/27(日)
白馬岳→小蓮華山→白馬大池→蓮華温泉(コースタイム5:15)
蓮華温泉にて解散
報告
京都駅前に集合です。とにかく今年の夏は暑い。
猿倉から登ります。ちょっと一休み。
ニッコウキスゲ。湿った斜面に現れます。コバイケソウの葉も見られます。
泥炭の湿地に見られたイワイチョウ。雪田植生の代表的な植物です。
開花したばかりのミズバショウ。
山が険しくなってきました。
雪解け水が滝を作っています。
雪渓を歩く我々。
途中で、脚の骨を折った登山者をヘリコプターが救助しているのに出くわしました。
白馬鑓温泉で最初の1泊目。テントに泊まります。日本第2の高所にある温泉に入った後のビールは最高でした。写真正面が露天風呂。
京都大学自然地理研究会
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