第39回 断層と鯖のふか〜い関係
趣旨
「断層って、地震を起こすあれ?」と思った方。たしかにそうですが、それだけではありません。京都と周辺の人々の生活に重要な役割を果たしてきた花折断層のお話をしましょう。
福井県小浜から京都に至る道は、若狭湾で獲れた鯖を運んだことから「鯖街道」と呼ばれ親しまれています。中でも滋賀県朽木を経る道筋は特に有名ですが、地図でよくよく見ると、この街道は非常に直線的で周辺の他の街道とはかなり様相を異にします。「なんでこんな形をしてるの?」というナゾを、地球科学の視点から解いていきたいと思います。
案内者
- 田村茂樹(理学研究科)
- 中村真介(農学研究科)
- 渡邉俊一(理学部) *野外実習のみ
- 瀧口正治(理学部) *野外実習のみ
座学の概要
- 日時
2008年6月6日(金)
- 場所
- 参加者
野外実習の概要
- 日時
2008年6月8日(日)8:30−
- 場所
- 参加者
- 内容
- 花折断層沿いに北上する。花折断層を南から北まで走破!(約50km)
- 若狭街道の役割や特色を考えつつ、花折断層の作った地形をとことん観察する。
- 行程
08:30 吉田神社にて花折断層の簡単な解説。出発
10:00 市街地を抜けて大原方面へ。適宜車を止めて観察。
12:00 旧花折峠にて昼食、樒(しきみ)を見つける
14:00 明王院に参拝。
14:30 町居崩れの観察
16:00 朽木にて実習終了
16:30 朽木温泉入浴
18:00 打ち上げ(BBQ)
報告
花折峠から花折断層などの地形や植生の観察
討論中
熊を生け捕る檻がありました。熊が出没するんだな?!
明王院の近くの河原で昼食です。
断層地形を観察します。
花折断層沿いの流れる安曇川。若狭湾から京都にサバを運んだ「鯖街道」です。
花折断層による破砕帯を地形断面(露頭)にて観察します。
露天風呂にて汗を流します。
打ち上げのバーベキューです。
おつかれさま
次回は、第40回で、朽木村にて植生実習を行います。
京都大学自然地理研究会
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