第107回 「保津峡の入口と出口における歴史的・地質的観点からの考察」

 要旨

今回は福井県敦賀市にある中池見湿地で調査を行います。中池見湿地は袋状埋積谷という珍しい盆地状の地形で湿地となっており、地下には日本屈指の泥炭層が堆積しています。そのような特徴的な環境の中で生息・生育している多種多様な動植物やその保全について理解を深めます。また地図を用いて湿地内を移動しながらマッピング作業を行います。

 案内者

小坂康之(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 准教授)神品芳孝(京都大学大学院文学研究科地理学専修修士課程)山口凛(京都大学文学部地理学専修)立石和奏(京都大学文学部))

 野外実習の概要

日時
2018年6月23日(土)
場所
福井県敦賀市 中池見湿地
参加者
17名(学部生10名[文6、工1、農1、理1、阪大工1]、院生4名[文2、AA1、生命科学1]、教職員2名[文1、AA1]、OB1名[地球環境学舎])
行程
京都大学時計台付近集合→車で中池見湿地まで移動→ビジターセンターにて昼食→小坂先生や他の案内学生による中池見湿地の地形や生態環境、保全についての解説→地形図を用いて1時間ほど湿地内でマッピング作業→全員でマッピング作業の報告→途中温泉へ寄り京都へ移動→京阪神宮丸太町駅付近で打ち上げ→解散

 報告

今回の自然地理研究会は、ラムサール条約に登録されている福井県敦賀市の中池見湿地を訪れました。

到着後はまず湿地に隣接するビジターセンターにて昼食をとりました。

昼食後は案内人による中池見湿地の地形、生態系、保全などについての解説を受けました。中池見湿地は袋状埋積谷という特徴的な地形やそこに生息・生育する動植物の多種多様性や希少性からラムサール条約に登録されています。地下には約40mにも及ぶ泥炭層が蓄積されており、また多くの絶滅危惧種が確認されています。地域の人々は、NPO法人を成立したり、行政の中で保全計画を立てたりしながら、中池見湿地の自然環境とその大切さを他の地域の人々にも伝え、中池見湿地の自然環境を守っていこうと努めています。

その後、湿地内で地形図や資料をもとにマッピング作業を行いました。中池見湿地に特異的に生息するチョウトンボやデンジソウだけでなくモリアオガエルやトノサマガエルなどの生き物を観察したり、低地や湿地に珍しいブナやアカマツを発見したりすることができました。

チョウトンボ

マッピング作業を一時間ほど行った後、再びビジターセンターにてみんなで報告を行いました

報告を終えた後は、途中温泉に立ち寄って京都に移動し、京阪神宮丸太町駅付近で打ち上げをしました。

今日は、あいにくの雨でしたが、無事に中池見湿地の自然環境の一端に触れることができました。色々と計画や準備を進めて下さった小坂先生や、車を運転してくださった5名の方々、そして他の参加者の皆様、ありがとうございました。お疲れ様でした!

京都大学自然地理研究会

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