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5年間の過ごし方の変更点

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アジア・アフリカ地域研究研究科は5カ年一貫の博士課程です。アジア・アフリカ地域研究研究科では、長期にわたる現地調査に行くことができるように設計されています。下の図は、5年間で博士の学位を取得するためのスケジュール、大学院生の過ごし方を概略的に示し、説明しています。もちろん、研究テーマや調査内容、国・地域、言語の習得、これまでのアフリカ経験などによって、学位の取得までの年数や現地調査の期間などには変化があることに留意してください。

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!1回生
1回生の前期に、講義と演習を受講し、地域研究の多様性を知り、フィールドワークの基本的な知識・技能を習得します。卒業単位のおおくは、1回生の前期にそろえています。また、感染症やフォールドワークの安全に関する知識も得ます。多くの大学院生は、夏休みから秋ころにアフリカへフィールドワークに出かけます。それまでに、指導教員の指導のもとで、研究テーマや調査地の選定をします。研究テーマや調査地が決まれば、先行研究を集め、文献を読み、基礎的な知識を身につけます。また、現地の民族言語の辞書や文法書を求め、言語の習得もはじめます。予防注射の接種や必要な調査道具の調達もおこないます。現地調査へ出るまえには、水曜ゼミで発表をします。現地調査は通常、3か月から4か月のことが多いようですが、6ヶ月にわたって調査に出かける院生もいます。現地調査では、アフリカでの初めての研究活動、フィールドワークの難しさ、なかなか通じない言葉やコミュニケーションに戸惑いながらも、アフリカの魅力に惹きつけられる大学院生が多くいます。

!2回生
1回生のときの現地調査のデータを整理し、2回目の現地調査にむけて、ゼミ発表をおこないます。このゼミでは、テーマの妥当性、データの種類と量、次回の調査への展望などが議論されます。また、2回生の5月には日本学術振興会の特別研究員(DC1)に申請することが可能となるので、大学院生の多くは申請書を準備します。3か月以上の現地調査に出かけたのち、10月ころにゼミ発表をします。このゼミでは、博士予備論文の構成、データの提示、論理性などが議論されます。12月中旬に博士予備論文の提出の締め切りがあります。12月中旬に博士予備論文を提出したのち、2月初旬の博士予備論文の公聴会にむけて、論理性やデータの提示方法をみがきます。1月には水曜ゼミにおいて、公聴会の予行練習をし、公聴会の準備をします。公聴会を終えると、2月末に博士予備論文を完成させ、製本します。3月末に開催される、学会の学術大会で発表する大学院生もいるようです。

!3回生
博士予備論文の内容で、アフリカ学会で発表する大学院生は多くいます。また、学会誌への投稿論文を執筆しはじめる大学院生もいます。アフリカ専攻では、積極的な研究成果の発信を勧めています。京都大学の講義・演習にて、TA(ティーチング・アシスタント)として、教育の補助業務につく大学院生も多くいます。次回の現地調査については長期で行くことが多いのですが、これまでの2回の現地調査の経験から、多くの大学院生は土地勘や調査のイメージはできていることが多いようです。渡航準備も、あわせて、進めていきます。現地調査へ出かけるまえには、ゼミ発表をし、これまでに取得した調査データ、次回の現地調査の目的、テーマ、先行研究などを発表し、教員や周囲の研究者よりコメントをもらいます。3回生に出る調査が、大学院生活5年間のあいだで、主要な現地調査になります。

!4回生
3回生のときの現地調査で、取得したデータは膨大な量になります。フィールドノートのデータ整理や取得したサンプルの実験・分析には多大な時間を必要とします。整理の仕方や実験・分析の仕方が分からない場合には、教員に質問し、解決していきます。もちろん、指導教員であるかどうかに関係なく、不明な点については聞くことは可能です。データの整理や実験・分析などを通じて、教員とのディスカッションを通じて、博士論文のテーマもより明確にしぼれてきます。だいたい、不足するデータがあることが多く、4回生か、5回生のあいだに、補足調査に出かけます。
 
!5回生
これまでの現地調査のデータを整理しながら、博士論文の構成や流れを考え、博士論文を執筆しはじめます。同時に、学会誌への投稿論文のやりとりや学会での発表もつづけていきます。周囲の研究者が開催する研究会、シンポジウムなどで発表する機会を得る大学院生もいます。学会や研究会、シンポジウムで発表する機会を積み上げながら、外部の研究者の意見・コメントも得ていきます。地域研究における博士論文は、研究テーマにもよりますが、かなりのページ数、大著な論文になることが多く、論文執筆にはかなりの時間を必要とします。5年間で博士論文の執筆をしようとすると、難しさをともなうこともありますが、大学院生のあいだに多くの経験を通して、研究者としての基本的な知識、技能を身につけ、博士論文を完成させていきます。

アジア・アフリカ地域研究研究科は5カ年一貫の博士課程ではありますが、2年次あるいは3年次までに博士予備論文を完成させ、修士の学位を取得して、修了することもできます。その場合、現地調査と就職活動、採用試験の準備などとの両立が必要になります。民間企業の就職活動については、近年、開始時期の変化もあるようですので、就職戦線の動きにも留意する必要があります。

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一見、大学院生の生活は暇に見えますが、研究生活にはオン・オフがなく、かなり忙しいものです。上記、5年ないし2年にしろ、調査期間や時期などは研究テーマによって変化します。詳しくは、[研究室訪問|http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/cgi-bin/africa_division/wiki.cgi?page=%B8%A6%B5%E6%BC%BC%CB%AC%CC%E4%A4%D8%A4%CE%CD%B6%A4%A4]によって、教員に相談してみてください。