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園田浩司

 研究内容

カメルーン東部に暮らすバカの狩猟採集活動における対面相互行為の研究

‐狩猟採集活動に参加する子どもと,それを支援する大人の会話などに着目し,分析を進めている。

 当該社会で子ども達が獲得する会話の形式,会話連鎖の特徴を抽出することから,人々の自然認識や知識観を明らかにしたいと考える。

■連絡先

e-mail:sonoda[アットマーク]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

 関心領域

社会的相互行為 /言語的社会化 / 会話分析 / 子ども / 狩猟採集環境 / 会話における「さりげなさ」/ 地域研究

 フィールドワーク

2009年7月〜11月    カメルーン共和国(予備調査)

2010年8月〜2011年1月  カメルーン共和国・ナミビア共和国(狩猟採集民の身体技法, 特にジェスチャ−に関する調査 @定住集落)

2011年7月〜8月     カメルーン共和国(狩猟採集民の学習・教示行動に関する調査 @キャンプ, 定住集落)

2012年3月        カメルーン共和国(狩猟体験にまつわる「語り」の収集[動画収集&書き起こし] @定住集落)

2012年8月〜11月    カメルーン共和国(狩猟採集活動場面, 特に子どもの活動の記録[動画収集&書き起こし] @キャンプ)

2013年8月〜10月 カメルーン共和国(狩猟採集活動場面, 特に子どもの活動の記録[動画収集&書き起こし] @キャンプ)

 所属研究会

インタラクション研究会

コミュニケーションの自然誌研究会

中部アフリカ研究会

 所属学会

日本文化人類学会

日本アフリカ学会

生態人類学会

社会言語科学会

アフリカ教育研究フォーラム

 研究プロジェクト

 ○2015 澁澤民族学振興基金「生態的適応の対面相互行為分析―狩猟採集活動で子どもの自由を支えるものは何か」

 ○2013-2014 科学研究費補助金(特別研究員奨励費)「狩猟採集民の学習における『教示の不在』―積極的関与はなぜ隠されるのか」

 ○2013 松下幸之助記念財団研究助成「狩猟採集民の学習における「教示の不在」―積極的関与はなぜ隠されるのか」

-研究協力

 ○2012-2014「ネアンデルタールとサピエンス交替劇の真相:学習能力の進化に基づく実証的研究」(領域番号1201)

 研究業績

〈論文〉

    • Sonoda,K. 2016.‘Give Me the Meat, the Child Said’: Cultural Practice among the Children of the Baka Hunter-Gatherers. Hunter Gatherer Research issue 2(1): 39-62.

〈著書:分担執筆〉

    • Sonoda,K. 2016. Constructing Social Learning in Interaction among the Baka Hunter-Gatherers. In H. Terashima and B. S. Hewlett (eds.), Social and Innovative Learning in Hunter-gatherers: Fieldworks and Evolutionary Perspectives. Springer. pp. 113-124.

〈学位論文〉

    • 園田浩司.2016.『カメルーンの狩猟採集民バカの子どもにおける社会的相互行為』京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士論文.
    • 園田浩司.2011.『カメルーンのピグミー系狩猟採集民バカの対面的相互行為における関与』京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士予備論文.

〈書評・学会報告〉

    • 園田浩司・二文字屋脩・関野文子. 2015.「狩猟採集民研究の最前線 第11回狩猟採集社会会議(CHaGS-11)に参加して」(資料と通信)『文化人類学』80(3):462-467.
    • Sonoda,K.,Peng,Y.,Sekino,A.,Yanohara,Y.,Sekiguchi,K.,Hagino,I.,and Oishi,T.2015.Book Review: Hunter-Gatherers of the Congo Basin:Cultures, Histories, and Biology of African Pygmies. New Bruswick:Transaction Publishers. Hunter Gatherer Research 1.2: 269-276.

〈報告書〉

    • 園田浩司.2015.「子どもの狩猟参加を構造化する周囲の協力 カメルーン狩猟採集民バカ・ピグミーの事例」寺嶋秀明(編)『交替劇A02班 研究報告書 No.5 狩猟採集民の調査に基づくヒトの学習行動の実証的研究』. pp.63-70.
    • 園田浩司.2015.「子どもの狩猟参加を構造化する周囲の協力:カメルーン狩猟採集民バカ・ピグミーの事例」. 赤澤威編『第10回研究大会 ネアンデルタールとサピエンス交替劇の真相:学習能力の進化に基づく実証的研究』.文部科学省・科学研究費補助金「新学術領域研究」2010-2014. pp. 69-71.
    • Sonoda,K.2014.The "Easy-going" Attitude of knowledgeable Participants in Hunting and Gathering Activities. 寺嶋秀明編『交替劇A02班 研究報告書 No.4 狩猟採集民の調査に基づくヒトの学習行動の実証的研究』. pp.149-159.
    • 園田浩司.2014.「環境に支えられた教示の相互行為分析―狩猟採集民バカの事例から―」.『生態人類学会ニュースレターNo.19』.pp.15-18.
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    • Sonoda,K.2013.An Interaction Analysis of “Indirect Actions” in Hunting Activities among the Baka Pygmies in Cameroon.寺嶋秀明編『交替劇A02班 研究報告書 No.3 狩猟採集民の調査に基づくヒトの学習行動の実証的研究』.pp.87-93.
    • Sonoda,K.2013.The Organization of Instructing / Learning Activities among the Baka Pygmies in Eastern Cameroon: Language, Action, and Environment. 坂井紀公子・小川裕子編『アジア・アフリカ地域を理解するためのトライアンギュレーション・プロジェクト:平成22〜24年度実施最終報告書』.京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科. pp. 221-222.
    • Sonoda,K.2013.‘An Interaction Analysis on Instruction/Learning Supported by Environment: A Case Study of the Baka in Eastern Cameroon’. The 6th Conference on Replacement of Neanderthals by Modern Humans : Testing Evolutionary Models of Learning . pp.110-111.
    • 園田浩司.2012.「学習行動を支える『関与』の方法」. 寺嶋秀明編『交替劇A02班 研究報告書 No.2 狩猟採集民の調査に基づくヒトの学習行動の実証的研究』. pp.99-102.
    • Sonoda,K.2011.‘The Body Techniques’ of Baka Pygmies on their Sharing in Cameroon. Participant Report of Namibia Field School. Support Program for Improving Graduate Education in Kyoto University ASAFAS.
    • Sonoda,K.2009.On-Site Education of Practical languages for Area Studies Report in 2009: Baka, Yaoundé University, Cameroon, 19 Jul. 2009 - 13 Nov. 2009. International Training Program (ITP) on Japan Society for the Promotion of Science. 2009.

〈エッセイ〉

    • 園田浩司.2016.「『文明』をひと呑みしそうなうつろさ」西本希呼(編)『科学で旅する世界 フィールドワークの現場から 梶茂樹教授退官記念集』.株式会社春日. pp.25-28.
    • 園田浩司.2011.「日本から一番遠い、クリスマス」『アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:メルマガ写真館』
    • 園田浩司.2010.「〈わかりあう〉ことへのアプローチ ―キンチョールジェットと豊川悦司―」『書評』.関西大学生活協同組合『書評』編集委員会.通巻134号.pp.271-275.
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〈国際会議・研究集会等での発表〉

    • Sonoda, K. 2015 (oral). Baka’s Ambiguous’ Utterance and Their group Hunting, CHAGS11 (11th Conference on Hunting and Gathering Societies), 7 - 11th Sep, the World Museum Vienna, Vienna.
    • 園田浩司. 2015 (口頭).「集団猟にみる生活世界:カメルーン東部バカの子どもによる会話の組織化」日本文化人類学会研究大会. 5月30日-31日. 大阪国際交流センター. 大阪.
    • 園田浩司. 2015.(ポスター)「子どもの狩猟参加を構造化する周囲の協力:カメルーン狩猟採集民バカ・ピグミーの事例」第10回研究大会 ネアンデルタールとサピエンス交替劇の真相:学習能力の進化に基づく実証的研究. 2015年3月7日- 8日. 高知市高知会館. 高知.
    • 園田浩司.2014.(ポスター)「『反復』表現から平等主義を再考する −バカ・ピグミーの狩猟採集活動における相互行為分析」.日本アフリカ学会学術大会.5月23日-25日.京都大学.
    • 園田浩司.2014.(口頭)「子どもの関与を引き出す大人の非指示的態度」.日本文化人類学会研究大会.5月17日-18日.幕張メッセ国際会議場.
    • Sonoda,K.2013.‘Teaching in Face-to-Face Interaction among the Baka of Eastern Cameroon', CHAGS10 (10th Conference on Hunting and Gathering Societies), 25th-28th June, University of Liverpool, Liverpool, UK.
    • Sonoda,K.2013.‘Embodied Teaching in a Hunter-Gatherer Society: A Case Study of the Baka in Eastern Cameroon' Ninth International CORPUS Symposium Bodily Cultivation and Cultural Learning,24-26th May,Taipei National University of the Arts, Taiwan.
    • 園田浩司.2013.(口頭)「問いは子どもから引き出される:カメルーン東部の狩猟採集民バカの日常的な学び」.アフリカ教育研究フォーラム.4月12-13日.京都女子大学.
    • 園田浩司.2013.(ポスター,口頭)「環境に支えられた教示の相互行為分析―狩猟採集民バカの事例から―」.生態人類学会.3月16-17日.徳島月ケ谷温泉月の宿.
    • Sonoda,K.2013.‘The Organization of Instructing / Learning Activities among the Baka Pygmies in Eastern Cameroon: Language, Action, and Environment,' International Meeting on Austronesian Languages and Cultures,15th Mar, Kyoto University, Kyoto.
    • Sonoda,K.2011.‘A Comparison of the Social Behaviors of the Baka Pygmy Children and Adults in Cameroon,’ ITP International Symposium New Horizon of the Interdisciplinary Approaches to the Asian and African Area Studies,2-3th Dec, Kyoto University, Kyoto.

〈その他の活動(セミナー発表・招待講演など)〉

    • Sonoda,K.2014.(Discussant).'The evolutionary development of sign-mediated ways of being in the world' (presentation by Donald F.Favareau), 10th Seminar of Anthropology of Education and Learning, 8th August, Kyoto University.
    • 園田浩司.2014.「動物と「ともに生きる」―バカ・ピグミーの狩猟の会話分析」.コミュニケーションの自然誌研究会.7月28日.京都大学.
    • 園田浩司.2012.「『当たり前』ということ」.全学共通科目コミュニケーション・デザイン(担当:塩瀬隆之).5月30日.京都大学総合博物館.
    • 園田浩司.2011.「カメルーンのピグミー系狩猟採集民バカの対面的相互行為における関与」.コミュニケーションの自然誌研究会.11月21日.京都大学吉田泉殿.