{{img tsuru.jpg,height="280"}} {{span style='font-size:10pt;',(写真上:仕事場である研究室で撮影。)}} !!関心分野: 宗教人類学、芸術など精神文化に関わる領域、マンガ研究 !!研究テーマ: 「中央アフリカ地域における宗教・儀礼の実態」 「マンガに対する人類学的アプローチ」 !!研究歴 1994年3月 京都大学理学研究科動物学専攻修士課程修了 1995年8月〜1996年10月 カメルーンの狩猟採集民バカを対象とした人類学的調査に従事。歌と踊りを焦点とする集会「ベ(be)」の実施過程や、精霊の扮装パフォーマンスに関心を持ち、資料収集を行う。 1996年9月 『アフリカ研究』に、フィールド調査の成果を「バカ・ピグミーの精霊儀礼」として発表する。 2001年3月 京都大学大学院理学研究科に博士論文「バカ・ピグミーの儀礼パフォーマンスに関する行動人類学的研究」を提出、博士(理学)を授与される。内容は、「ベ」における集団内でのコミュニケーション行動をテーマとした、行動人類学的研究である。 2003年8月 富山大学人文学部に助教授として採用される。 2004年8月〜9月 科学研究補助金(若手研究(B))「中央アフリカにおける儀礼と精神文化に関する文化人類学的研究」により、カメルーンで調査を行う。これからも、バカの人びと以外の領域にも関心を広げつつ、中央アフリカの人びとの精神世界を明らかにする研究を展開してゆくつもりである。 2010年4月 京都精華大学マンガ学部に准教授として採用される。 !!研究業績: '''論文、書評等''' 1. 都留泰作、「バカ・ピグミーの精霊儀礼」,『アフリカ研究』49,1996年 都留泰作,「カメルーン、狩猟採集民バカの精霊パフォーマンス とくに精霊のキャラクター表現についての考察」,動物考古学10号,1998年 2. Daisaku Tsuru,"Generation and Transition Processes in the Spirit Ritual of the Baka Pygmies in southeastern Cameroon",African Study Monographs Supple.27,2002年 3. 都留泰作,「森の精に歌いかける人々---バカ・ピグミーの『ベ』における踊りと歌の実践」,『アフリカ狩猟採集民の世界観』,澤田昌人(編),京都精華大学創造研究所ライブラリー1,2002年 4. 都留泰作,「『メ』とは何か?---バカ・ピグミーの『精霊』観念に関する考察」,『森と人の共存世界』,市川光雄・佐藤弘明(編),京都大学学術出版会,2002年 5. 都留泰作「ピグミー系狩猟採集民バカにおける歌と踊り−『集まり』の自然誌に向けて」、『森棲みの文化誌』(木村大治他編)所収 京都大学学術出版会 pp.247-268,2010年 6. 都留泰作「ピグミー系狩猟採集民における文化研究」 『森棲みの文化誌』(木村大治他編)所収 京都大学学術出版会 pp47-52,2010年 7. 都留泰作「バカピグミーの歌と踊り:演技技法の分析に向けて」 『インタラクションの境界と接続』 木村大治他(編) 所収 新樹社  pp.227-317,2010年 8. 都留泰作、小川聡「機能マンガに向けて―神戸大学との共同研究<アスベストマンガ制作>をとおして―」 『京都精華大学紀要』第39号 pp.75-101,2011年 9. 都留泰作,「遠藤保子著『舞踊と社会---アフリカの舞踊を事例として』」,アフリカ研究60号,2003年(書評) '''マンガ著作''' 10. 都留泰作、吉村和真、藤沢和子、日沖桜皮、上田修三、応矢泰紀、岩澤亜希『赤いハイヒール LLマンガ版』 LLマンガ研究会,2011年(LLマンガというのは、障害者にもやさしく読めるマンガという概念です。スウェーデン語をもとにした「LLブック」の概念を取り入れています。アフリカなど、日本マンガの文法に通じていない文化圏への日本マンガの輸出も(けっこう本気で)視野に入れています) 11. 都留泰作,「ナチュン」講談社(マンガ単行本,1-6巻まで,講談社。2007-2010にかけて出版。自分としては文化人類学マンガと思っています。6巻にアフリカも出てきます) 12. 都留泰作,「いんすま市を覆う影」,「クトゥルーは眠らない2」青心社, 2012(ラヴクラフトのクトゥルー神話をベースにしたマンガ作品集。ラヴクラフトは民俗学・人類学にも傾倒しているところがあって、土俗的なのでけっこう好きです。舞台を日本に変えてみました。原作は、主人公が民俗学のアマチュア研究家という設定なのですが、公安刑事って文化人類学者と似ている(インフォーマントを活用したりして)なあと思っていろいろ変えてみました。・・・・結果、原作どおりにマンガ化したほうがよかったかなと) '''国際会議における発表''' 13. Tsuru, D. “Diversification and propagation processes of spirit ritual among the Baka in Southeast Cameroon.” 国際狩猟採集民学会第40回大会 於 国立民族学博物館, 10月1998年  14. Daisaku Tsuru”Spirit Possession among the Baka Pygmies” ドイツ・ハイデルベルグ大学(10月2008年、国際学会Ritual Dynamics and the Science of Ritual) '''国内学会・シンポジウム等における発表''' 15. 都留泰作, 「バカ・ピグミーの祝祭的集会『ベ』の時間構造に関する踊りの寄与」, 日本アフリカ学会37回大会 於 広島市立大, 5月2000年. 16. 都留泰作「エンタテインメントと文化人類学」 京都大学文学研究科(7月2010年、京都人類学研究会7月例会) 17. 都留泰作「マンガにおける会話描写について考える」 京都大学稲盛財団記念館(10月2010年、コミュニケーションの自然誌研究会) 18. 自主シンポジウム「LL(やさしく読める)マンガの制作」つくば国際会館(9月30日2012年、第50回日本特殊教育学会) 2012年10月10日 現在